国際高等教育院(仮称)に関する公開要求書

2012年11月30日

大学改革特別委員会委員長 松本 紘 殿

公開要求書

昨年12月、部局長会議の下に全学共通教育実施体制等特別委員会が設置された。その委員会が今年7月4日に行った報告には、「国際高等教育院(仮称)」の設置について書かれている。その後、同年6月12日に設置された大学改革特別委員会がその報告を受け継ぎ、国際高等教育院(仮称)の設置に向けて検討されてきた。

大学改革特別委員会は7月24日に「国際高等教育院(仮称)設置のための『基本方針』」をまとめた。そこには、国際高等教育院(仮称)の教員定員と各部局からの移動についてのみ書かれている。その基本方針は11月6日の部局長会議にて報告された。

11月26日、松本紘総長より全教職員宛にメールが送られた。その中には、11月20日の大学改革特別委員会で「設置に向けた『基本方針』が了承され」たとある。しかしこの限りでは、7月24日より委員会内であまり議論が進んでいるようには見えない。また、国際高等教育院(仮称)は現段階において、その理念すら掲げられておらず、その設置の必要性すら明らかでない。にもかかわらず、12月の部局長会議で設置を決定しようとしている。

学生に関わりある全学共通教育の実施組織改編を、上述のように粗雑な形で決定することは学生を蔑ろにする行為であり、許されるものではない。また、それが学生ら当事者の関与しないところで一方的に決定されようとしていることについても同様である。よって、以下を要求する。

一、12月に開かれる部局長会議に、国際高等教育院(仮称)の設置を議事として上げないこと

二、国際高等教育院(仮称)について、学生など当事者と話し合うことなく一方的に設置を決定しないこと

三、大学改革特別委員会の委員長である松本紘氏は、国際高等教育院(仮称)について、同委員会における検討の経過を説明し、学生など当事者と話し合うための全学的な公開の場を設定すること

四、上記一、二、三の要求について、12月3日(月)までに文書にて回答すること

文学部学友会常任委員会

理学部学生自治会評議会

※この要求書を提出後、法学部学生自治会常任委員会、農学部学生自治会常任委員会も連名しました。