11月4日の大学構内への警官侵入と13日府警の公式見解に関する声明

11月4日、京大構内に京都府警の私服警官が侵入していることが発覚し、その場に居合わせた学生に警官が取り押さえられる事件が発生した。その後、警官は教室に移され学生・職員・副学長らによる調査を受けたが、その間、京都府警は京大周辺に警官隊を展開するなど示威行為を行った。 そして11月13日、産経新聞の報道によると、京都府警は、11月4日の私服警官の京大構内への侵入は「正当な職務執行」「大学との取り決めを踏まえた適切な対応」であるとの公式見解を発表した。

学友会(常)はこうした京都府警の公式見解を容認しない。

11月4日に京大構内に侵入した警官は、産経新聞の報道によると「中核派系全学連の活動家による情宣活動を視察していた」という。つまり警察は、大学構内において諜報活動を行っていたのである。こうした警察による諜報活動や警官隊を配備するなどの示威行為は、大学構内で表現活動や教育・研究活動を行う学生などの大学関係者全てを萎縮させ、自由な言論を奪うものである。

今回のような警察の行動は、大学およびその全関係者の公権力に対する自主性を著しく侵害するものであると学友会(常)としては考える。また、それを「正当な職務執行」であったと主張する警察には同意できない。

2014年11月20日 京都大学文学部自治会学友会(常)

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