2015年1月8日の大阪府警による熊野寮への家宅捜索に関しての声明

2015年1月8日の大阪府警による熊野寮への家宅捜索に関しての声明

  2015年1月8日に大阪府警によって熊野寮への家宅捜索が行われた。ANNの報道によると、昨年2014年12月30日に関西大学千里山キャン

パス内の建物へ無断で立ち入ったとして拘束・逮捕された京大生が住んでいると見られたため、侵入の動機の調査と中核派系全学連の活動調

査を兼ね、大阪府警は機動隊員ら約130名規模の人員を動員し同寮へ家宅捜索を行ったという。また当該京大生は、朝日新聞によると、1月19

日付で起訴されたという

そもそも昨年12月30日の建造物侵入容疑による学生の逮捕、および起訴は過剰な措置であるが、家宅捜索の過程で、裁判所から許可がでて

いるとはいえ、熊野寮に押し入るやり方は熊野寮自治に対する侵害であり、約130名という大規模な機動隊を始めとする警官隊の展開は明らか

な示威行為である。

また逮捕された学生が中核派系全学連の構成員であることから、中核派系全学連の活動と建物への無断立ち入りを大阪府警は関連付けて

いるようである。しかし、報道による限り、これら2つの関連性を裏付ける客観的な証拠は無いように思われる。

学友会(常)として、このような大阪府警の行動を認められない。

および、昨年11月13日の警視庁による家宅捜索と同様、今回も現場に多くの報道陣が詰めかけた。報道陣による撮影は、現場の人々を無差別

に不特定多数に向けて発信するもので、現場にいる人々の肖像権やプライバシーを侵害した。また報道内容も昨年と同様、熊野寮とその関係者

にネガテイブな印象を与えるように思えた。

このような報道のあり方についても、学友会(常)として認めることはできない。

2015年1月20日 京都大学文学部自治会学友会(常)

l_gakuyukai@gmail.com

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