吉田寮「在寮期限」通告に対する抗議声明

  吉田寮「在寮期限」通告に対する抗議声明

2018年1月9日

 

2017年12月19日に「吉田寮生の安全確保についての基本方針」が提示され、2018年1月以降の新規入寮と9月以降の居住を認めない旨が発表された。

その中で代替宿舎の用意が曖昧に提示されているが、光熱水費負担の増額が明記されるほか、非正規生や留年・休学学生、来年度以降の新入生への救済策も講じられていない。

 

このような学生の福利厚生に対する重大な侵害は多くの者の修学を困難にするものであり、教育機会の喪失という填補不可能な損害を突然に与えかねない。

 

そもそも、吉田寮現棟は日本建築学会近畿支部による保存要望書に見られるような高い評価も踏まえ、一度は寮自治会と大学当局の間で具体的補修案の合意に至ったものである。

それを無視した今回の一方的既定路線化は、福利厚生の大幅な後退という事の重大性に鑑みて許されるものではない。これは吉田寮自治会との確約に反するだけでなく、対話という大学自治の根幹を揺るがす行為である。

 

本件に関して吉田寮自治会が2017年12月26日に抗議声明を発表しているが、学友会(常)も上記の理由から強く抗議する。

 

                    文学部自治会学友会常任委員会

                                  l.gakuyukai@gmail.com