国際高等教育院(仮称)に関する要請書

2012年11月30日

理事 赤松 明彦 殿

要請書

私たちは、大学改革特別委員会の委員長である松本紘氏に宛てて、(別紙)の公開要求書を11月30日付で提出しました。その中で、12月の部局長会議に国際高等教育院(仮称)の設置を議事に上げないこと、及び設置決定の前に学生ら当事者と話し合うことを要求しています。

全学共通教育が全学生に関わる事項であることは自明です。その実施組織の改編には当然慎重にならなければなりません。ところが現在、国際高等教育院(仮称)が非常に粗雑な形で設置されようとしています。

国際高等教育院(仮称)は、その理念や設置の必要性が全く明らかにされていません。さらに、11月26日に総長から全教職員に送られたメールによれば、7月24日に大学改革特別委員会でまとめられた基本方針で述べられていたはずの専任教員の規模すら未定で、設置後に調整するとあります。このように、ほとんど何も中身が決まっていない状態で設置だけを先に決定するのは、慎重さに欠け、全学共通教育を軽視した行為と言えます。それは同時に、学生を軽視する行為でもあり、私たちはそれを容認することができません。

私たちの要求にもかかわらず、松本紘氏が12月4日の部局長会議で国際高等教育院(仮称)の設置を議事に上げた場合には、部局長会議の構成員である赤松明彦氏に以下を要請します。

一、国際高等教育院(仮称)の設置に賛成しないこと

二、学生ら当事者との話し合いの場を設けるよう松本紘氏に働きかけること

文学部学友会常任委員会

理学部学生自治会評議会

――――――――――――――――

※この要請書は、赤松明彦氏以下43名の部局長会議構成員に提出しました。

【提出先一覧】

赤松明彦(学生・図書館担当理事)

江﨑信芳(総務・企画・情報環境担当理事)

小寺秀俊(渉外・産官学連携担当理事/産官学連携本部長)

吉川潔(研究担当理事)

林信夫(法務・コンプライアンス担当副学長/高等教育研究開発推進機構長)

服部良久(文学研究科長)

前平泰志(教育学研究科長)

村中孝史(法学研究科長)

植田和弘(経済学研究科長)

山極壽一(理学研究科長)

湊長博(医学研究科長)

佐治英郎(薬学研究科長)

北野正雄(工学研究科長)

遠藤隆(農学研究科長)

冨田恭彦(人間・環境学研究科長)

宅田裕彦(エネルギー科学研究科長)

梶茂樹(アジア・アフリカ地域研究研究科長)

佐藤亨(情報学研究科長)

米原伸(生命科学研究科長)

藤井滋穂(地球環境学堂長)

岡田知弘(公共政策大学院長)

徳賀芳弘(経営管理大学院長)

佐藤直樹(化学研究所所長)

岩井茂樹(人文科学研究所所長)

岩田博夫(再生医科学研究所所長)

尾形幸生(エネルギー理工学研究所所長)

津田敏隆(生存圏研究所所長)

中島正愛(防災研究所所長)

九後太一(基礎物理学研究所所長)

松岡雅雄(ウイルス研究所所長)

溝端佐登史(経済研究所所長)

森重文(数理解析研究所所長)

森山裕丈(原子炉実験所所長)

平井啓久(霊長類研究所所長)

清水展(東南アジア研究所所長)

山中伸弥(iPS細胞研究所所長)

松本智裕(放射線生物研究センター長)

大嶌幸一郎(環境安全保健機構長)

森純一(国際交流推進機構長)

美濃導彦(情報環境機構長)

引原隆士(図書館機構長)

中辻憲夫(物質—細胞統合システム拠点長)

※この要求書を提出後、法学部学生自治会常任委員会、農学部学生自治会常任委員会も連名しました。